どうも初めまして、です。少し前まで女子高生してました。受験生でした。
 赤信号無視して突っ込んできたトラックにはねられて、「あ、死んだ」と思ったのに気づけば赤ん坊になってました。
 あのファッキン運転手、会えるのならばぜひフルボッコにしてやりたいです。 ……おっと、失礼しました。つい本音が。
 今?今は人生初めからやり直して忍び見習いやってます。
 俗に言う転生ってやつですよ。何故か時代遡ってるんですけどね、室町時代末期らしいです。
 家が代々忍びの家系らしく、物心つく前から忍びになるよう言い聞かされてきました。
 私だから分かるものの、小さい子に言っても意味分からないと思うんですが…刷り込みってやつですかね。
 あ、人殺しは駄目とかそういう道徳的なものは早々に諦めました。
 時代とか立場が変われば、そんなの無意味だって悟ったんです。悲しいですけどね。
 まあ、暗い話はここまでにして、私の家は鉢屋衆の端くれだそうです。
 勘のいい人なら想像つくと思いますが、あの国民的アニメのキャラクターである鉢屋三郎の家系です。
 何故そんなこと分かるのかって?同い年なんですよ、彼と。
 私、鉢屋は忍者の家系ではなく、ごく普通の商家の息子設定だと思ってたんですが、はずれのようでした。
 とりあえず、こんなお約束展開いりません。
 どうせお約束なら雷蔵と幼なじみ!とかがよかったです。彼が一番好きなので。
 閑話休題。
 いくらなんちゃって室町とはいえ私の生きた時代とは違います。
 っていうか、横文字はどれが通じるのか分かりませんよ。
 バレーとかサッカーとかアルバイトとか、明らかに時代がおかしいと思います。
 当たり前に横文字使ってた感覚が抜けきれず、気づけば変わり者扱いされてました。要は変人です。
 行動も仕草も子どもらしくないそうです。両親に言われました。
 笑いながら「我が子ながら変な子だ」と言われ、複雑です。
 別にいいですけどね、今更子どものふりなんてできませんよ。
 どこぞの少年探偵じゃあるまいし。まあ、彼も子どもらしいかと言われれば首を捻りますけどね。
 トリカブトの知識のある小学生って怖いですよ。
 とにかくいくら変であろうと鉢屋衆の端くれ、と言われ(ひどいです、父)鉢屋三郎と彼の父に挨拶、というか顔合わせに行ってきました。
 ちなみに5歳の時の話です。
 あれから四年経ちますが、何故か鉢屋三郎に懐かれました。
 だからそんなお約束展開はいらないって言ってるのに!…あ、心の中で、ですが。
 静かに暮らしたいです。職業柄難しいですが、できれば叶うといいです。
 何がお気に召したのか、顔合わせ以来ことあるごとに一緒に行動するようになりました。
 意味が分かりません。
 様付けすると拗ねるので、大変面倒くさいです。
 この時代、上下関係厳しいんじゃなかったんですかね?
 あ、でも「敬語やめろ」と言われた時は、「癖なので無理です」と返せば押し黙ってくれました。
 ただ、ぶつぶつ文句言っているのを放っておいたら拗ねました。やはり面倒くさいです。
 天才と呼ばれる人の言動は理解できません。
 この間なんか「いい加減私に惚れろ!」と言われたので、思わず「嫌ですよ」と即答してしまいました。
 なんですかね、あれ。固まってしまったのでとりあえず放置してたら拗ねました。
 機嫌直すのが一苦労でした。
 そんな私達ですが、今度の春忍術学園に入学することになりました。
 本当は三郎だけだったのですが、何故か私も入学することになりました。
 頭領(三郎の父のことです)から聞かされましたが、何故かにやにやしていました。
 思い出し笑いですか?三郎の兄様方も似たような笑みを浮かべてました。鉢屋家で流行ってるんですかね?
 意味が分かりません。が、雷蔵達に会えると思うとテンションが上がります。
 私の入学を薦めてくれた三郎に礼を言うと、彼も嬉しそうでした。
 照れるなんて可愛いことができたことに驚きです。

「おい、!」
「はいはい、なんですか?」

 そんな大きな声で呼ばなくても聞こえてますよ。

「今余計なこと考えなかったか?」
「気のせいじゃないですか?(鋭いな…)」
「…まあいい。いいか、。よく聞け」
「はあ」
「言ってるそばから気の抜けた返事をするな。…明日から私達は忍術学園に通うわけだ」
「そうですね」
「六年」
「?」
「忍術学園に通う六年の間に、私に惚れさせてやるから覚悟しておけ!!」
「…はい?」

 胸を張って言い切った三郎は清々しそうですが、意味が分かりません。



宣戦布告



 とりあえず、明日から頑張ろうと思います。
 三郎の発言?意味が分からない時は放置するに限ります。





'11.6.1〜'11.6.15 拍手公開。

初めて一人称に挑戦してみました。
大体こんなノリで続きます。