「…そういえばさ、さんは雷蔵の顔が好みなんだよね?」
「? ええ」
「じゃあさ、雷蔵のことは恋愛的な意味で好き?」
そうきますか。尾浜君、結句ズバッと聞いてきますね。
しかし何故こんな話に? さっきまで授業内容について話していたはずですよね?
「さん?」
「ああ、はい。…そういう意味ではないですよ」
「あれ、そうなの? どうして?」
えらく食い下がってきますね。恋バナ好きの女子高生ですか、貴方は。
「月並みな言葉ですが、外見が全てじゃないですよ。
まあ、不破君は優柔不断ではありますが、優しいしこうと決めたら躊躇わない男前ですけど。
素敵だと思いますが、惚れるかと聞かれると否です」
確かに顔は好みですよ、中身もいいと思います。
人としては好きです。でも恋愛的な意味で好きかと問われると、『否』なんですよね。
どちらかというと三郎の方が…って、あれ? どうしてここで三郎が出てくるんです?
今は恋愛感情云々について考えていたはずで…あれ、もしかして私、三郎が好きなんですかね?
「…あれ?」
気付く
「どうしたの、さん? おーい?」
尾浜君が何か言ってますが、それどころじゃないです。
え、え?
三郎は幼なじみで大切な友達で……あれ?
'11.9.16〜'11.9.30 拍手公開。