部屋に戻ると、隅であからさまに落ち込んでいる三郎を見つけてしまった。
ちょっと前まで鬱陶しいくらい浮かれていたのに、浮き沈みが激しいな。まあ、ちゃん限定だけど。
…でも、今日はいつもと少し様子が違うかな。
「三郎、何かあった?
僕でよかったら相談に乗るよ?」
「雷蔵…」
やっぱりおかしい。
いつもと全然様子が違う。…ちゃんに何かあったのかな?
気落ちした表情をする三郎の声を聞き逃さないように、気を引き締めた。
「が、な…」
「うん、ちゃんが?」
「…………、……告白されてた」
「…………、……うん?」
「だから、がは組の奴に告白されてたんだ!!」
必死なところごめん、どう反応すれば分からない。
「どうしよう雷蔵、が頷いたりしてしまったらどうすればいい!?」
ええー!?
「どうしてそうなるの!?
ちゃんの好きな相手は三郎でしょ!?」
「でも、私への気持ちは友愛と勘違いしているのかもしれないし、告白でそれに気づいてしまったら私は……っ!!」
なんて後ろ向きな思考!!
付き合うまでの、周りが引くくらいの押せ押せの勢いはどうしたのさ!
もしかして、あれも不安の裏返し故の行動だったのかな…。
まったく、三郎は本当に素直じゃないなあ。
こじれる前になんとかしますか
そうと決まれば、ちゃんを呼んでこよう。
'12.12.15〜'13.3.10 拍手公開。